2012年 05月 12日 ( 1 )

モノクロデジタルカメラ

(clickするとかなり拡大します)
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Leica M9 & Leica SUMMILUX-M f1.4/50mm ASPH.

ライカからモノクロデジタルカメラ・M9-Mが発表されましたね。
以前から噂されてましたが、さすがにそれはないだろとは思いつつライカならひょっとすると?
そんな半信半疑なライカファンをあざ笑うかのように本当にリリースしちゃいました。
モノクロ専用って謳うからにはやはりカラーの彩度を落としただけのものとは何かが違うのでしょう。
そもそもモノクロフィルムもカラーで撮ることを許さないわけですから原点回帰といったところなんでしょうか。

ただどんなにすごい絵を叩き出したとしても、それがモノクロフィルムの衰退(衰退はしているから消滅でしょうか)に繋がるとは思えません。
デリーでのことですが、宿泊したホテルのロビーに横幅1mほどもあるモノクロ銀塩写真のプリントが飾られてました。
ほんとうに素晴らしい写真で30分ほど眺めてましたが全然飽きがこない。
去りゆく列車の窓から彼氏がプラットフォームに残る彼女に一輪の花を手渡そうとしている、そんな写真でした。

銀の粒子が描き出す絵は真近で見ればやはりデジタルとは違い荒々しくくっきりした輪郭を結んでいませんでしたが、少し離れればデジタルでは到底表現できないなんとも言えない不思議な情景が見えてきます。
それは隅々までありのままに、場合によっては人が知覚できていないものまで写しだそうとするデジタル写真の指向とは対極にあるデフォルメされた世界ですが、ただそのデフォルメは撮る人の意思とは全くリンクしていない独立したものでまぎれもなく光が描きだした「写真」です。
「何千万画素、何億画素といくらデジタル技術が進化していったとしても、ここで目にしている銀塩写真からはただ遠ざかっていくのみだな」
それがその銀塩プリントを見た時に感じた正直な感想です。

とはいえ、今回発表されたこのカメラの存在はやはり気になるところ。
フィルムの良さを知りつつデジタルで撮ってしまうのは、僕の場合はつまるところ「楽」だからです。
現像からプリントに至るまでの作業プロセスをまったりと楽しむことができたらいいのでしょうが、面倒くさがり屋の私には到底無理な話です。

でもやっぱりフィルムはいい。
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by pikolino | 2012-05-12 10:30 | カトマンドゥの思い出 with M9


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